2010年05月03日

銀河超特急999号が牽引する客車

2009年9月9日に大井川鉄道を銀河超特急999号が走り、たくさんのファンがカメラを持って集まりました。
この日はSLファンだけでなく、幼い頃からテレビで銀河鉄道999を見ていたというアニメファンも多く、中には「999」のナンバーをつけた自家用車で訪れた人もいたようです。
SLファン、アニメファンのどちらにとっても気になるのが、銀河超特急999号のモデル車輌ではないでしょうか。

銀河超特急がC62形をモデルとしていることは前にお話しましたが、ここでは機関車が牽引している客車について見ていきたいと思います。
まず外観では、結論から言うとアニメの中で描かれている客車は毎回同じ形状ではないため、特定するのが難しいのです。
しかしテレビ版でアップになったとき、車輌の両端にドアがある両デッキの、車体前後屋根の側面形状が直角になっている切妻車体が比較的多いようです。
そのためモデル客車はスハ43系、スハフ42系と考えることができます。
車体の色はアニメでは茶色で描かれていますが、スハ43系、スハフ42系には青色と茶色があり、青色率が80%と実際は茶色の車体は少ないようです。

次に客車の内部を見てみましょう。
マンガの中に出てくる客車内部は、2段式の木製サッシ窓、窓に垂直に交わるクロスシートでしたが、このようなタイプの客車は実在しないようです。
しかしアニメ版では1段式木製サッシの窓が描かれており、このことからスハ43系の客車ではないかと考えられます。
またオハ36系も木製枠にグリーンのクロスシートという座席で、内部は実にそれらしい形状をしています。
オハ36系は大井川鉄道に保存されています。





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