2010年04月11日
大井川鉄道は走る鉄道博物館
現在、SL運行している鉄道会社と聞くと、静岡県の大井川鉄道を思い浮かべる人も多いことでしょう。
銀河超特急999号としてイベント走行したC11形機関車も、普段から旧型客車を牽引し各地から訪れた大人や子どもを乗せて元気に走っています。
銀河超特急999号は「999」のマークを付けてアニメの姿さながらに走りましたが、大井川鉄道の上り列車は普段SLが反対向き(バック走行)で客車を牽引しています。
このように大井川鉄道ではSLの運行が有名ですが、一方で他社の路線でかつて華やかに活躍していた車輌がここへ移籍して第二の人生を歩んでいる場所でもあるのです。
各地から集められた列車が走る鉄道博物館といったところでしょうか。
ここでは大井川鉄道を走るかつての花形車輌から2つを紹介しましょう。
●南海21001系
ズームカーの愛称で呼ばれていた1958年生まれの南海21001系列車は、主に急行用に使われ繁忙期には特急として活躍していました。
一般的に高速性と登坂性能は相反するのですが、ズームカーにおいては平坦な路面を110km/時で走行しながら登山区間も力強く登れるという二面性を両立させました。
大井川鉄道に1994年にやって来て、高速性能を発揮できる場面はないものの、得意の登り場面で能力を発揮しています。
●近鉄1600系
この列車は吉野特急として近鉄南大阪線で活躍していました。
近鉄特急は通常の運賃の他に特急料金が必要な全車座席指定有料特急です。
そのためこの車輌は有料特急としての風格を持っており、急行以下の車輌とは差が見られます。
大井川鉄道に移籍した際、トイレなどの設備は撤去されましたが、それ以外はほぼそのままの形で使われています。
大井川鉄道を利用する一般の乗客は、このような格の高い車輌に普通運賃だけで乗れてしまうなんて、うらやましくもありますね。
銀河超特急999号としてイベント走行したC11形機関車も、普段から旧型客車を牽引し各地から訪れた大人や子どもを乗せて元気に走っています。
銀河超特急999号は「999」のマークを付けてアニメの姿さながらに走りましたが、大井川鉄道の上り列車は普段SLが反対向き(バック走行)で客車を牽引しています。
このように大井川鉄道ではSLの運行が有名ですが、一方で他社の路線でかつて華やかに活躍していた車輌がここへ移籍して第二の人生を歩んでいる場所でもあるのです。
各地から集められた列車が走る鉄道博物館といったところでしょうか。
ここでは大井川鉄道を走るかつての花形車輌から2つを紹介しましょう。
●南海21001系
ズームカーの愛称で呼ばれていた1958年生まれの南海21001系列車は、主に急行用に使われ繁忙期には特急として活躍していました。
一般的に高速性と登坂性能は相反するのですが、ズームカーにおいては平坦な路面を110km/時で走行しながら登山区間も力強く登れるという二面性を両立させました。
大井川鉄道に1994年にやって来て、高速性能を発揮できる場面はないものの、得意の登り場面で能力を発揮しています。
●近鉄1600系
この列車は吉野特急として近鉄南大阪線で活躍していました。
近鉄特急は通常の運賃の他に特急料金が必要な全車座席指定有料特急です。
そのためこの車輌は有料特急としての風格を持っており、急行以下の車輌とは差が見られます。
大井川鉄道に移籍した際、トイレなどの設備は撤去されましたが、それ以外はほぼそのままの形で使われています。
大井川鉄道を利用する一般の乗客は、このような格の高い車輌に普通運賃だけで乗れてしまうなんて、うらやましくもありますね。
2010年04月09日
蒸気機関車を動態保存する大井川鉄道
大井川鉄道は偉大なるローカル私鉄である、と一部のSLファンから言われています。
それは、蒸気機関車(SL)の保存運転という、JR各社や他の大きな鉄道会社では成し得なかった素晴らしい偉業を実現させたからです。
現在では各地でSLの復活運転がされるようになり、銀河超特急999号のイベント運行なども開催されていますが、中でも大井川鉄道は蒸気機関車保存に関するパイオニア的存在なのです。
ちなみに過去に銀河超特急999号のイベントは各地で行なわれましたが、9月9日当日に走らせたのは大井川鉄道が初めてだそうです。
今から40年近く昔のことになりますが、名古屋鉄道から一人の鉄道マンが大井川鉄道の副社長としてやって来ました。
副社長は就任するとすぐに徹底的な合理化を図り、様々な企画に関するアイデアも打ち出しました。
その一つが当時、すでに廃車が決まっていたイギリス生まれのB6形蒸気機関車の保存運転だったのです。
そしてこのB6形蒸気機関車の保存をきっかけに、蒸気機関車を歴史的な文化遺産であると位置づけ、積極的に動態保存することに努めてきました。
常に走行可能な状態で保存する動態保存は欧米国が熱心に取り組み、特にイギリスでは700両もの蒸気機関車が動態保存されているそうです。
日本の鉄道保存に対する意識の低さを感じてしまいますが、それゆえに大井川鉄道の取り組みは称賛されるべきだと思うのです。
動態保存に積極的な大井川鉄道には、海外から鉄道関係者が視察に訪れることもあるそうです。
それは、蒸気機関車(SL)の保存運転という、JR各社や他の大きな鉄道会社では成し得なかった素晴らしい偉業を実現させたからです。
現在では各地でSLの復活運転がされるようになり、銀河超特急999号のイベント運行なども開催されていますが、中でも大井川鉄道は蒸気機関車保存に関するパイオニア的存在なのです。
ちなみに過去に銀河超特急999号のイベントは各地で行なわれましたが、9月9日当日に走らせたのは大井川鉄道が初めてだそうです。
今から40年近く昔のことになりますが、名古屋鉄道から一人の鉄道マンが大井川鉄道の副社長としてやって来ました。
副社長は就任するとすぐに徹底的な合理化を図り、様々な企画に関するアイデアも打ち出しました。
その一つが当時、すでに廃車が決まっていたイギリス生まれのB6形蒸気機関車の保存運転だったのです。
そしてこのB6形蒸気機関車の保存をきっかけに、蒸気機関車を歴史的な文化遺産であると位置づけ、積極的に動態保存することに努めてきました。
常に走行可能な状態で保存する動態保存は欧米国が熱心に取り組み、特にイギリスでは700両もの蒸気機関車が動態保存されているそうです。
日本の鉄道保存に対する意識の低さを感じてしまいますが、それゆえに大井川鉄道の取り組みは称賛されるべきだと思うのです。
動態保存に積極的な大井川鉄道には、海外から鉄道関係者が視察に訪れることもあるそうです。