2010年04月06日
銀河超特急999号のモデル,C62形蒸気機関車
数あるSLの中でも一番人気があるものと言えば、銀河超特急999号のモデルになったと言われるC62形ではないでしょうか。
C62形は現在、京都府にある梅小路機関車館で保存されていますが、銀河超特急と聞くと2009年に静岡県にある大井川鉄道で走った999号が皆さんの記憶に新しいのではないでしょうか。
大井川鉄道で走った999号はC11形でしたが、ここではSL王者とも言えるC62形機関車についてお話したいと思います。
C62形機関車は全長21.5m、重量とパワーは国鉄最大級の特急用機関車です。
SLファンの間ではシロクニと呼ばれ、不動の人気を誇ってきました。
戦後1948年から1949年にマンモス機関車と呼ばれていた貨物用D52形機関車のボイラーと、急行旅客機C59形機関車の足回りを組み合わせたものがC62形です。
C62形機関車は、その大きなパワーを生かし東海道本線や山陽本線において「つばめ」「はと」や「あさかぜ」「はやぶさ」などよく知られた数々の特急列車の先頭を走ってきました。
また最速の蒸気機関車と言われるC62形は、その17号機が1954年に木曽川の鉄橋上で129km/時を記録しました。
これは日本における蒸気機関車の最高速度記録です。
C62形の2号機は1948年に誕生し、山陽本線に配置後、1950年には大阪の宮原機関区に移動し「つばめ」など大阪と浜松間の特急列車を牽引しました。
その時、デフレクターにつけられたステンレスのつばめマークは、栄光の特急牽引機だった証として輝いています。
C62形は現在、京都府にある梅小路機関車館で保存されていますが、銀河超特急と聞くと2009年に静岡県にある大井川鉄道で走った999号が皆さんの記憶に新しいのではないでしょうか。
大井川鉄道で走った999号はC11形でしたが、ここではSL王者とも言えるC62形機関車についてお話したいと思います。
C62形機関車は全長21.5m、重量とパワーは国鉄最大級の特急用機関車です。
SLファンの間ではシロクニと呼ばれ、不動の人気を誇ってきました。
戦後1948年から1949年にマンモス機関車と呼ばれていた貨物用D52形機関車のボイラーと、急行旅客機C59形機関車の足回りを組み合わせたものがC62形です。
C62形機関車は、その大きなパワーを生かし東海道本線や山陽本線において「つばめ」「はと」や「あさかぜ」「はやぶさ」などよく知られた数々の特急列車の先頭を走ってきました。
また最速の蒸気機関車と言われるC62形は、その17号機が1954年に木曽川の鉄橋上で129km/時を記録しました。
これは日本における蒸気機関車の最高速度記録です。
C62形の2号機は1948年に誕生し、山陽本線に配置後、1950年には大阪の宮原機関区に移動し「つばめ」など大阪と浜松間の特急列車を牽引しました。
その時、デフレクターにつけられたステンレスのつばめマークは、栄光の特急牽引機だった証として輝いています。
2010年04月05日
コンパクトなC56形蒸気機関車
現在、日本の中で運転用蒸気機関車を最も多く保存しているのは大井川鉄道で、計6両を保有しています。
特別列車「銀河超特急999号」として走ったC11形をはじめ、C10形やC12形、C56形が保存されていますが、ここではポニーの愛称で親しまれているC56形蒸気機関車の紹介をしたいと思います。
まずC56形機関車がなぜコンパクトなのかというお話から…
全国各地で鉄道路線の建設が進められた大正時代から昭和初期の頃には、経費をなるべくかけずに多くの路線を建設するため、特にローカル線などでは線路の規格を低くして工事が行なわれました。
その結果、大きさや重量の関係から線路に入れる機関車が限られてしまったため、これらの路線を走る機関車として小回りのきくタンク式C12形が1932年に完成しました。
しかし燃料の積載量が少ないC12形では距離の長い路線を走るには使いづらいため、C12形の多くの部品を同じ設定にしたテンダー機関車C56形が1935年に作られたのです。
この機関車は1軸にかかる重さがわずか11tと、当時ではもっとも軽い機関車となりました。
C56形は転車台のない線区での小運転や操車場での入れ替え作業時などに、バック運転でも前方がよく見えるようにテンダーのサイドを切り取った形をしています。
この形の機関車は160両以上が製造されましたが、戦争が激しさを増していた時代もあり多くが軍の要請でタイやジャワ島、中国へと出されたため、その多くが戦場での犠牲者となってしまいました。
タイから帰還した2両のうち1両は靖国神社の境内で、もう1両は大井川鉄道で保存されています。
C56形160号機については、最後に八ヶ岳山麓の小海線で活躍し、日本の最高地点にある路線を走る小型機関車ということで「高原のポニー」の愛称で親しまれていました。
ちなみに大井川鉄道ではC11形が銀河超特急として走行しましたが、実際のアニメで登場する999号はC62形がモデルとなったと言われています。
C62形についてはまた後ほど紹介したいと思います。
特別列車「銀河超特急999号」として走ったC11形をはじめ、C10形やC12形、C56形が保存されていますが、ここではポニーの愛称で親しまれているC56形蒸気機関車の紹介をしたいと思います。
まずC56形機関車がなぜコンパクトなのかというお話から…
全国各地で鉄道路線の建設が進められた大正時代から昭和初期の頃には、経費をなるべくかけずに多くの路線を建設するため、特にローカル線などでは線路の規格を低くして工事が行なわれました。
その結果、大きさや重量の関係から線路に入れる機関車が限られてしまったため、これらの路線を走る機関車として小回りのきくタンク式C12形が1932年に完成しました。
しかし燃料の積載量が少ないC12形では距離の長い路線を走るには使いづらいため、C12形の多くの部品を同じ設定にしたテンダー機関車C56形が1935年に作られたのです。
この機関車は1軸にかかる重さがわずか11tと、当時ではもっとも軽い機関車となりました。
C56形は転車台のない線区での小運転や操車場での入れ替え作業時などに、バック運転でも前方がよく見えるようにテンダーのサイドを切り取った形をしています。
この形の機関車は160両以上が製造されましたが、戦争が激しさを増していた時代もあり多くが軍の要請でタイやジャワ島、中国へと出されたため、その多くが戦場での犠牲者となってしまいました。
タイから帰還した2両のうち1両は靖国神社の境内で、もう1両は大井川鉄道で保存されています。
C56形160号機については、最後に八ヶ岳山麓の小海線で活躍し、日本の最高地点にある路線を走る小型機関車ということで「高原のポニー」の愛称で親しまれていました。
ちなみに大井川鉄道ではC11形が銀河超特急として走行しましたが、実際のアニメで登場する999号はC62形がモデルとなったと言われています。
C62形についてはまた後ほど紹介したいと思います。
2010年04月04日
貨物用機関車のD51形蒸気機関車
静岡県の大井川鉄道で銀河超特急999号が走ったイベントをご存知でしょうか?
SLファンはもちろんのこと、銀河鉄道999のアニメが好きな人にとってもワクワクするようなイベントであったと思います。
銀河超特急999号は2009年9月9日の「999の日」にちなんで走りましたが、現代においてはこのようにイベントでもない限り蒸気機関車はなかなか見られなくなっていますね。
またSLに乗ることを目的とした大井川鉄道ツアーなどが組まれていることからも、日常ではSLに触れる機会がほとんどないことがわかります。
だからこそ、余計にSLは人々の心を捉えてしまうのかもしれません。
さて蒸気機関車が全国的に多く走っていた頃に、どこへ行ってもよく見られた貨物用機関車にD51形があります。
これは無骨なスタイルのD50形の次に登場した機関車ですが、D51初期型は煙突から給水温め器、砂箱、蒸気だめまでをドームカバーで覆ったスタイルをしていたので、その形から「ナメクジ」と呼ばれていたそうです。
太平洋戦争中には機関車の製作工程を省略するため、ドームカバーの両端を直角にし「カマボコ」と呼ばれたものもあったようです。
このような愛称で呼ばれるのも、多くの人に愛されている蒸気機関車ならではですね。
D51形機関車は本線貨物用機関車として性能的にも完成されたもので、1936年から1945年まで長期に渡って製造が続き、総数1115両が製造されました。
D51形498号機は山陽本線や大阪吹田、常磐線平、北陸本線直江津、羽越本線新津などで使われた後、酒田で廃車となりました。
1988年には大宮工場で復元され、本線に復帰しました。
現在ではJR東日本館内でイベント列車を引いて活躍し、デゴイチヨンキュッパと呼ばれ親しまれています。
東のデゴイチが498なら、西のデゴイチは200号機でしょうか。
こちらは梅小路に保存されています。
SLファンはもちろんのこと、銀河鉄道999のアニメが好きな人にとってもワクワクするようなイベントであったと思います。
銀河超特急999号は2009年9月9日の「999の日」にちなんで走りましたが、現代においてはこのようにイベントでもない限り蒸気機関車はなかなか見られなくなっていますね。
またSLに乗ることを目的とした大井川鉄道ツアーなどが組まれていることからも、日常ではSLに触れる機会がほとんどないことがわかります。
だからこそ、余計にSLは人々の心を捉えてしまうのかもしれません。
さて蒸気機関車が全国的に多く走っていた頃に、どこへ行ってもよく見られた貨物用機関車にD51形があります。
これは無骨なスタイルのD50形の次に登場した機関車ですが、D51初期型は煙突から給水温め器、砂箱、蒸気だめまでをドームカバーで覆ったスタイルをしていたので、その形から「ナメクジ」と呼ばれていたそうです。
太平洋戦争中には機関車の製作工程を省略するため、ドームカバーの両端を直角にし「カマボコ」と呼ばれたものもあったようです。
このような愛称で呼ばれるのも、多くの人に愛されている蒸気機関車ならではですね。
D51形機関車は本線貨物用機関車として性能的にも完成されたもので、1936年から1945年まで長期に渡って製造が続き、総数1115両が製造されました。
D51形498号機は山陽本線や大阪吹田、常磐線平、北陸本線直江津、羽越本線新津などで使われた後、酒田で廃車となりました。
1988年には大宮工場で復元され、本線に復帰しました。
現在ではJR東日本館内でイベント列車を引いて活躍し、デゴイチヨンキュッパと呼ばれ親しまれています。
東のデゴイチが498なら、西のデゴイチは200号機でしょうか。
こちらは梅小路に保存されています。
2010年04月03日
C11形SL蒸気機関車の銀河超特急999号
山々が色付く秋には、鉄道旅行というのも趣き深いものです。
大井川鉄道のように普段から蒸気機関車を走らせているところもあるので、いつもは車派の人もたまにはSLに乗って出かけてみるのもよいかもしれません。
2009年9月には、蒸気機関車復活30年を記念して大井川鉄道で銀河超特急999号が走りました。
アニメの銀河鉄道に憧れて、本物さながらの銀河超特急999号に乗車するファン、沿線で写真に納めるファンと多くの人が集まったようです。
この時、銀河超特急として走行したのがC11形SLです。
ここでは北海道で活躍しているC11形171号機と207号機について紹介したいと思います。
これらの機関車は1932年、大都市近郊地域を走るローカル線区間用や快速列車として誕生しました。
この機関車の特徴として、1C2というタンク機関車に適した車軸配置や、後部に控える石炭庫の左右を切り取ってバック運転する時の視界を良くした点が挙げられます。
製造台数は381両にも及び、シーチョンチョンという愛称で呼ばれ全国のローカル線で活躍してきました。
171号機は1940年に製造され名古屋近郊で働いた後、1952年には北海道に渡り、釧路の標津線で終焉を迎えました。
その後は標茶町の公園に展示されていましたが、1999年に苗穂工場で復元され、現在ではSLすずらん号として運転されています。
留萌本線を舞台としたNHKドラマにも出演したことがありますが、皆さんご存知ですか?
207号機は1941年に完成、1974年に廃車となるまで長万部機関区などで働きました。
こちらも苗穂工場で2000年に復元され、函館本線でSLニセコ号として活躍しています。
かつてカーブの多い路線を走っていたためヘッドライトが2個ついている「2つ目」が外観の特徴となっています。
ここでは北海道で走っているC11形について紹介しましたが、C11形は大きさが手頃なのと運転のし易さで人気があり、大井川鉄道や真岡鉄道など全国で活躍しています。
大井川鉄道のように普段から蒸気機関車を走らせているところもあるので、いつもは車派の人もたまにはSLに乗って出かけてみるのもよいかもしれません。
2009年9月には、蒸気機関車復活30年を記念して大井川鉄道で銀河超特急999号が走りました。
アニメの銀河鉄道に憧れて、本物さながらの銀河超特急999号に乗車するファン、沿線で写真に納めるファンと多くの人が集まったようです。
この時、銀河超特急として走行したのがC11形SLです。
ここでは北海道で活躍しているC11形171号機と207号機について紹介したいと思います。
これらの機関車は1932年、大都市近郊地域を走るローカル線区間用や快速列車として誕生しました。
この機関車の特徴として、1C2というタンク機関車に適した車軸配置や、後部に控える石炭庫の左右を切り取ってバック運転する時の視界を良くした点が挙げられます。
製造台数は381両にも及び、シーチョンチョンという愛称で呼ばれ全国のローカル線で活躍してきました。
171号機は1940年に製造され名古屋近郊で働いた後、1952年には北海道に渡り、釧路の標津線で終焉を迎えました。
その後は標茶町の公園に展示されていましたが、1999年に苗穂工場で復元され、現在ではSLすずらん号として運転されています。
留萌本線を舞台としたNHKドラマにも出演したことがありますが、皆さんご存知ですか?
207号機は1941年に完成、1974年に廃車となるまで長万部機関区などで働きました。
こちらも苗穂工場で2000年に復元され、函館本線でSLニセコ号として活躍しています。
かつてカーブの多い路線を走っていたためヘッドライトが2個ついている「2つ目」が外観の特徴となっています。
ここでは北海道で走っているC11形について紹介しましたが、C11形は大きさが手頃なのと運転のし易さで人気があり、大井川鉄道や真岡鉄道など全国で活躍しています。