大井川鉄道が出来るまで

2010年04月08日 23:06

紅葉のきれいな季節、日本の四季の美しさをゆっくり堪能するのなら蒸気機関車での旅もおすすめです。
SLの旅に大井川鉄道を選ぶ人も多いと思います。
大井川鉄道では銀河超特急999号を走らせたことでも話題となりましたが、ここのSLは観光列車としても有名です。

大井川鉄道は、たくさんのSLを走らせる状態で保存する「動態保存」している鉄道として知られています。
銀河超特急999号を走らせることができたのも、普段から多くのSLを運行させていることがひとつの理由でもありました。
ここではそんな大井川鉄道がどのようにして設立され、現在に至るのかお話したいと思います。

大井川鉄道はもともと、林産物の輸送を目的に設立された鉄道で、1927年から1931年にかけて大井川本線が全区間開通しました。
千頭駅から先の井川線は通称南アルプスあぷとラインと呼ばれ、もともとは1935年に大井川電力が発電所とダム建設のために専用軌道を設けたものでした。
そして発電所やダム等の電源開発がひと段落ついたところで、今度は観光路線へと転身し現在に至ります。
接岨峡にかかる高さ100mもの関の沢鉄橋や1.5kmに渡るアプト式区間などが見所となっています。
またかつて工期を短縮するためにトンネル等がコンパクトに造られていたため、トンネルと鉄橋が連続するこの路線の迫力ある趣きが人気を呼んでいます。

煙を上げて走るSL、山岳ではスリルも味わえ、雄大な大井川ダムや接岨峡など多彩に楽しめるのが大井川鉄道の魅力です。

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